自己破産の注意事項
ここまでの紹介で、自己破産についてのイメージも変わってきたのではないでしょうか。このページでは、自己破産を考えている方に注意していただきたいことをまとめてご紹介しています。自己破産を考えていらっしゃる方は、あてはまる項目がないかチェックしてみてくださいね。
債権者の申告漏れがないかチェック
自己破産をする方は、たいてい多数の業者から借金をしています。業者の数が多くなると、それぞれの債権者とどのような取引をしていたかを覚えておくことは大変難しいことです。そのため、ご自身がどこから借入れをしていたか、申告していない債権者がないかを確認する必要があります。友人、知人から借りている借金もしかり、隠さず申告するようにしましょう。債権者の一部を申告しないと、その債権者からの借金は免除されないなど、自己破産の手続き上問題がでてくる可能性があります。くれぐれも、自己破産するときは申告漏れにご注意下さい。1回も返済していない債権者はないかチェック
お金を借りて1回も返済していない場合に、そのまま自己破産の申立てを行ってしまうと、「詐欺破産」と見なされるケースがあります。詐欺破産とは、はじめから返済するつもりがなく借金したとみなされ、免責が認められない可能性のことです。債権者に1回も返済していない場合は、100%詐欺破産と判断され免責されない、というわけではありませんし、1回も返済していない場合でも無事免責が認められたケースもあります。ですが、借りたっきりで返済していない業者がある場合は、1回でも返済してから弁護士に依頼する、または、弁護士に相談する際に1回も返済できていない旨をきちんと伝えるように注意しましょう。カードでの買い物、カードローンの利用はないかチェック
ご相談に来られる方のなかには、消費者金融のキャッシングの取引きは申告されても、信販会社のカードでの買い物や、銀行のカードローンについては、申告をされない方がいらっしゃいます。ショッピングやカードローンはキャッシャングとは違って借金ではないと錯覚してしまうためです。しかし、これらも立派な借金ですので、自己破産の手続きで債権者として申告しなくてはいけません。誰かの借金の保証人になっていないかチェック
自分の借金ではないのだから、自己破産の手続きとは関係ないと思われるかもしれませんが、保証人として負っている保証債務も立派な借金になります。こちらに関しても、きちんと申告する必要があります。上記以外にも、自己破産をするにあたって少しでも不安な点がありましたら、弁護士に相談するのが一番です。Last update:2023/9/15